2018年12月13日にマインクラフトの大手サーバー運営会社Hipixel Studioが、Rlot Games、Dennis Fong、Rob Pardo、Peter Levineの支援を受けながら、共に開発中のロールプレイングゲーム「Hytale」について詳細情報を発表しました。“何でもできるゲーム”と評されていますが、具体的にどんな遊び方ができるのか、また、MODを導入できるかなどについてまとめたいと思います。
この記事の目次
ワールドを構成するのは“ブロック”
ワールドの地表や建造物などは立方体のブロックで構成されています。この点はマインクラフトに似ていますが、大きく違うのはテクスチャの解像度です。公式の情報により、32×32ドットだと判明しています。
[Hytale]ブロックのテクスチャのドット数はマイクラの4倍
大きく分けて3つの遊び方
Hytaleには大きく分けて3つの遊び方が存在します。簡単に説明すると、それぞれ以下のような特徴があります。
- 「アドベンチャー」はマインクラフトのサバイバルモードに似ていて、動物やモンスター、討伐の最終目標となるボスが存在します。ファンタジー要素が強めです。
- 「クリエイティブ」は自由に建築ができ、様々なツールが用意されています。例えば自由にMobを動かして、映画風のムービーを撮影することも可能です。Hytaleをユーザーの思い通りに遊び尽くせるモードです。
- 「ミニゲーム」はユーザーが新たなミニゲームを作ることができ、また、他の人が作ったミニゲームを遊ぶことも可能です。
どのモードも自由に遊び尽くせるような設計になっています。開発チームは上記3つの遊び方のうち、ミニゲームに特に力を注いで開発しているそうです。
アドベンチャー
アドベンチャーは一体どのような遊び方ができるのか、下をご覧ください。
Mob(モンスター・動物など)がいる
Mobというモンスターや動物がワールド各地に存在しています。動物を倒すことによって肉などの食料が得られたり、モンスターを倒すと経験値らしきものを回収できます。プレイヤーに敵対的で、襲いかかってくるMobもいます。
経験値などを貯めることも可能
モンスターと戦って経験値を集めることが可能ですが、貯めた経験値は武器や防具品のレベルアップなどに使用できます。
ボスを討伐するのが主な目的
動画の最後にボスらしきMob(マインクラフトのエンダードラゴン風の生物)が存在していたので、ボスを討伐することがアドベンチャーの一番大きな目的かと思います。
上の画像の雪玉を持ったモンスターは中ボスらしきものかもしれませんね。
クリエイティブ
クリエイティブではどんな感じで遊べるのでしょうか。
自由に建築ができる
クリエイティブ最大の特徴として挙げられるのは、自由に建築ができる点です。敵対的Mobからのダメージも受けることはありません。また、建築する際に線のガイドが表示されていたことから、ブロックを一つひとつ積む方法と、予め用意されているアセットの中から選んでバン!と建築物を“設置する”方法の2通りある可能性があります。ユーザーごとに建築を楽しめるモードです。
様々なツールが用意
様々な誰でも扱いやすいツールが用意されています。例えば、ブラウザベースで行える3Dモデリングやアニメーションツール、テクスチャを変更できる「Hytale Model Maker」がHytaleに付属しているようです。
動画撮影
登場するすべてのMobやアイテムなどのモデルを使用して動画のワンシーンを作成することができます。また、対象のモデルにパーティクルを追加できるようです。
シーンをつなぎ合わせて一つの動画を作成することも可能。動画編集ソフト同じようにキーフレームの概念があります。
また、他の人が撮影した動画を視聴することもできます。
ミニゲーム
Hipixelが得意としている分野ですが、一体どのような遊び方ができるんでしょうか。
ユーザーが新たなミニゲームを作成できる
ユーザーが新たにミニゲームを作成することができ、サーバーに公開することで他の人が作ったのを遊ぶこともできます。Hytaleのミニゲームという箱の中に個人のミニゲームが作れる、というイメージですね。
チート・ハックの対策も強化
マインクラフトの様々なサーバーでのマルチプレイはチートやハックの対策があまり行われていなかったため、悪意あるユーザーにワールドを“荒らされる”といった事態が次々と発生しました。この点を踏まえてHipixelサーバーの運営経験や外部ツールの導入などを活用し、独自のアンチチートシステムを開発したそうです。
MODなどの外部データの導入は?
MOD(ゲームの内容を変更する外部データ)は導入できるか気になる方も多いかと思いますが、正式にMODの作成・配布を認めています。
作成・配布も許可無しでOK
MODの作成、配布も許可無しで行ってOKです。これはHipixel Studioによって正式に発表されたことであり、こちらのページにも書かれています。
対応プラットフォームは?
今のところはPCのみですが、公式ページを確認すると家庭用ゲーム機での発売を視野に入れているような書き方をしているので、今後に期待してしまいますね。
PCに対応
Windows PCとMacに対応しています。動作、推奨スペックはまだ正確には発表されていませんが、ローエンドなGPUやCPU内臓のグラフィックでデフォルト設定を動かせるとのことです。
マインクラフトをストレス無くプレイできるのならHytaleでも問題ないように思います。
下の記事で推奨スペックなどをあくまで予測ですが、紹介しています。
オンラインとオフライン
マルチプレイが可能なオンラインとユーザー独自のワールドで遊べるオフラインの2つのモードが存在する可能性大です。
家庭用ゲーム機にも対応するかも
Nintendo SwitchやXboxなどの家庭用ゲーム機にも対応したいとの考えをほのめかしていたので、まだ現時点では分かりませんが、可能性はゼロでは無いということに期待しておきましょう。
その他の点
その他、気になりそうな点を集めておきました。
ユーザー名の登録システムは数ヶ月以内に発表
ゲームで使用するユーザー名の予約登録システムを今後数ヶ月以内に発表するそうです。
プレイヤーの見た目を変更可能
最初から用意されている衣装のセットから選択し、プレイヤーの見た目を変更することが可能です。ユーザーが独自に作成することはできませんが、動画を見るとかなりの量の衣装が用意されていたので、他人と衣装が被ることはあまり気にしなくて良いですね。
ライバルはマインクラフト
恐らくHytaleの最大のライバルはマインクラフトだと思われますが、アドベンチャー要素などマインクラフトには無かった要素をプラスしているので、Hytaleも引けを取らないと思います。価格がマインクラフトJava版(旧PC)と同等かそれ以下だったら、ある程度は人気がでると筆者は推測します(最低でも80万分のアカウントが購入されてほしい)。
そもそも読み方は?
Hytaleの日本語の読み方について悩む方もいるかも知れませんが、海外の紹介動画を参考にすると「ハイテール」または「ハイテイル」と発音していることが判明しました。
日本語で遊べるのか
ベータテストでは複数の言語が含まれる予定とのことなので、日本語に対応している可能性が高いと思われます。多数の待ち望んでいるユーザーがいるため、さすがに対応しないとは考えにくいでしょう。
レーティングは?
Hytaleも例によってCEROにより審査チェックが行われると思いますが、筆者は以下だと予想します。
- B:対象年齢12歳以上
- C:対象年齢15歳以上
参考として、マインクラフトがAの全年齢対象、スーパーマリオオデッセイがB、フォートナイトがCです。
武器でボスやMob、もしくは他プレイヤーを倒すといった行動の際の表現が重要で、僅かな血しぶきの表現があることによってCに認定されてしまいます。それに対してマインクラフトは動物や他プレイヤーを倒すことが可能ですが、Aとなっています。
つまり、何かしらの生物を倒すことができたとしても、その際の表現により評価は変わるのです。また、CEROは審査員3人に対象のゲームをプレイしてもらい、その中で一番評価が厳しいものを採用するので、審査する人によってもまちまちです。
スマートペアレンタルコントロールが使用可能
保護者がオンラインプレイなどのプレイを制御できる「スマートペアレンタルコントロール」が使用可能です。
「Nintendo みまもり Switch」と同じような機能だと思います。
アップデートは配信されるのか
Hytaleの発売後、数年間の間は新機能やバグの修正など、ゲームのアップデートを配信することを約束しています。
発売は今年の初夏?
Hytaleの発売日の予想を考えたところ、筆者は今年の初夏に発売されると予測しました。詳しくは下の記事をご覧ください。
まとめ
- ワールドはブロックで構成される
- 遊び方は主に3つある
- MODを導入できる
- PCに対応
- プレイヤーの見た目は変更できる
- 日本語の読み方は「ハイテール」・「ハイテイル」
- CEROは「B」か「C」の可能性が高い
Hytaleの詳細についてまとめました。まだ価格や発売日などの正式な情報は発表されていませんが、続報に期待しましょう!